人類が生きた最古の歴史区分である旧石器時代は3つに大きく分けて語られることが多く、それぞれ前期、中期、後期と呼ばれます。前期旧石器時代は今から約260万年前から約30万年前の時代を指します。ハンドアックスを使用する人類の祖先ホモ・ハビリスが生息していました。ホモ・ハビリスは現在確認されている中で最も古いヒト属と言われています。容姿は現在の人類とは大きく異なります。
中期旧石器時代は有名なネアンデルタール人が活躍した時期。今から約3万年前くらいまでを指します。後期旧石器時代になると石器も劇的に進化し、その先進的な石器を操るクロマニヨン人が主流となり、現在までの流れを形成することになります。
日本では後期旧石器時代の遺跡が数多く発見されておりますが、一部前期、中期のものも散見することができます。
一般的に大陸と日本列島が地続きだった時代にサハリン方面から北海道を通り、南方へ文化が伝播していったと考えられています。気候が穏やかになってきた後期を中心に北海道でも多くの遺跡が存在します。まだ発見されていないところも多いと言われています。
川に沿った地域では文明が発展するように、北海道でも石狩川周辺などで遺跡が見つかっています。上川町の蝦差牛遺跡など、まだあまり知られていないものも多くあります。
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